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RICKPHOTO blog

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2006年 09月 26日

穂高連峰縦走最終日

※注 登山記は3日に分けて書かれています。このページは最終日となり新しいので、お手数ですが左のカレンダーで9月24日分(カテゴリーで検索した場合は下)から順に読んで頂けると幸いです。






<穂高連峰縦走登山3日目>


明けて朝になって天気はほぼ快晴。
ご来光は小屋の中からの朝ご飯の時に見て(笑)
さっさと出発準備に取り掛かる。
出発したのは朝6:15分

まず最初は山荘横のハシゴから始まる。
昨日越えてきた道と比べるとなんでも無い様に感じるが、落ちたらやはりタダでは済まないので一応慎重に登る。
日陰だから結構冷たかったなあ~。
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ハシゴを登りきると後はなだらかな岩稜の登り。
朝一なのでのんびりと歩く。
ここに来ても陽が当たらないと寒くてポケットに手を突っ込んで歩いちゃいました
(真似しないで下さい!)
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そしてとうとう・・・・・



奥穂高山頂(標高3190M日本第3位)には7:10分到達!
やったー!夢にまで見た北アルプスの最高峰に立ったぞ~(^-^)
天気も良くって360度の大展望!
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山頂の方位盤とにゃっち
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ジャンダルムと笠が岳

山頂で、何度も奥穂高に登っているという年配の女性が
「こんなに良い天気は今まで無いわ。貴女初めてでこの天気なの?ついてるわね~!」
と興奮しながらにゃっちに話しかけている。
確かに昨日、今日と好天に恵まれてるよなあ~。
ほんとツイてるよなあ(^-^)

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槍ヶ岳方面。昨日来た縦走路も見える
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ジャンダルムと焼岳。眼下に上高地

さて、このままずっと景色を見ていたいのは山々だが、これから長い長~い帰り道なのであまりのんびりもしていられない。
これからは前穂高岳まで吊尾根と呼ばれている場所を通るのだ。
涸沢カールから見るとノコギリの歯の様な感じで
「あんな所通れるの?」って思える。
滑落事故も結構起きているらしいけど・・・。
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これから向かう前穂高と吊尾根に向かう道

歩き始めると見た目ほど大変では無かった。
途中鎖のある所が有ったりしたけど、昨日に比べれば大して危ない所とは感じなかったというのが正直な感想。
だけど背の低いにゃっちにはちょっと大変かな。
でも足を滑らせて落ちたら大怪我じゃすまない場所も何箇所か有ったのも事実。
雨が降ってたら大変かもね・・・。
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にゃっちもその鎖場以外はなんでもないらしくスタスタ進む。
RICKの「にゃっち~!ここから写真撮るからあそこから手を振って~」
と言うリクエストにも応える余裕が有る。
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↑上高地を眼下に手を振るにゃっち

そして9:20分紀美子平に到着。
ここは開けていて展望も良く休憩地になっている。
そしてここから前穂高岳への登山道が分岐しているのだ。
通常ここに荷物を置いて前穂高に登頂後、また戻ってきてさらに重太郎新道と言うとてもキツイ勾配の登山道を下ることになる。

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↑紀美子平からの眺め

そしてにゃっちは今からの長い下りに備えて体力を温存する為、前穂高には行かないと決断。
まだ余裕が有ったRICKのみで登ってくる事に。
にゃっちには荷物の留守番を頼む。

時間を確認しザックを置いて登山道を駆け上がる。
何も背負っていない状態だと体が軽い軽い。
ザックって重いんだなあ・・・と痛感。
途中道を何度か譲ってもらいながらも走る走る!
早く帰って出発しないと帰りがおそくなっちゃうしね。
一度休憩したけど15分で山頂まで到達。

山頂は結構広くて展望は申し分ない。
ただ、雲がちょっと奥穂高岳の方に出てきたかな。
山頂には穂高岳山荘で知り合いになった人が居たので5分ほど話して証拠写真も撮ってもらった。
ちなみにこれはコンデジの写真です。
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さて戻んなきゃ・・・。
下りも道を譲ってもらいながら駆け下りる。
急いでたので途中道を間違えて2分以上のタイムロス。
登り返すことになった(T-T)

結局山頂からにゃっちの待つ紀美子平までの下りに掛かった時間は10分。
往復タイムは25分だった。
標準コースタイムは往復50分なので丁度半分か~。
走った割には大した短縮にならないもんですね。
職業柄やっぱりタイムを気にするんだよなあ~(^ ^;

※しかしこのおバカな行動が後で尾を引く事になるのだと思い知ったので、今後タイムアタックはしないと誓います!危ないしね( ̄~ ̄)

少し休んだ後、また重い荷物を背負う。
重いなあ~(^ ^;
そして長くて急な重太郎新道を降り始めた。

紀美子平直下からまず長い鎖場。
ここは傾いている一枚岩みたいになっていて結構滑るので慎重に降りる。
雨が降ったらやっぱり嫌だろうなあ・・・。
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そしてにゃっちが降りている時に上から
「ラ~ク」というあの緊張する声。
何~!?またか!!!!!!
と思い、落ちて来る物体を良く見るとそれはなんと空のペットボトル!
声を出したオッサンが落としたらしい。
笑いながら「すみませ~ん」なんて言ってる。
洒落になるか!しばいたろか~バカオヤジ!(怒)

そんな事も有ったがとにかく無事通過。
その直後休んでいる若いカップルに逢って挨拶した後に急にザレている急坂になり、しまいにはどうやっても登れない岩が前に立ちはだかる。
「おかしいなあ~?こんな所は普通通過できないだろ???」
と、思ったら視線の横50mぐらいの所に登山道をしめす○マークが!
ひょええ~!道を間違えました~(T-T)
ここと正規の登山道の間は崖で通れないのでもう一度坂を登んなきゃならないらしい。

再び急でザレた道を登り返す。にゃっちゴメン!

正規の登山道に戻り、急坂を下っていくとこんなハシゴの場所が有った。
穂高連峰縦走最終日_d0067451_1403962.jpg

登ってしまうとなんてことは有りませんでした。

ただ、ここから今から通る予定の岳沢ヒュッテが眼下に見えるのだが全然近くならない。
もう延々と急坂を下る。
その長い事長い事・・・。
2人ともいいかげん足の筋肉が痛くなってきた。

途中にあるカモシカの立場↓穂高岳には雲が掛かってきた
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紅葉の中を下る下る延々と・・・・
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途中に有る長いハシゴ。頑丈なので恐怖感は無い。
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そしてお花畑を抜けてテント場をすぎると岳沢ヒュッテに到着。
時間は13:30分。
紀美子平から3時間30分も掛かってしまった(^ ^;
にゃっちは自分の足が遅いからと言うけど、それは違います。
俺も充分にバテバテでした。
前穂高ダッシュが効いたかな・・・・(^ ^;

今年の大雪で雪崩に有って倒壊した岳沢ヒュッテでは売店、テント場、トイレなどは復旧していました。
ここで普段は絶対飲まないペプシコーラを飲む。
(RICKは調子の悪い時にはコーラ系の炭酸を飲むのだ)
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ヒュッテからは今降りてきた重太郎新道が見える。
↓左の尾根(と、言っても崖?)が登山道
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さてこれから登山道は緩やかで危ない所も無いらしいが、上高地まではまだ2時間ほど歩かなきゃいけない。
黙々と歩き始める。
もう2人とも気力で歩いているようなモンですね。

まず2人とも共通で膝上の筋肉が痛い。
そしてにゃっちは膝が痛くて足が上がらないし、RICKは足の親指が擦れて水ぶくれになっていてそれが一歩一歩痛いのだ。
おまけに15kg以上有るザックで三脚を左側に積んでいた為にバランスが悪くなり、左側だけに負担が掛かってしまって左鎖骨の皮が擦れてめくれてしまった。
そう、登山は下りの方が辛いんです。

それでも自分の足で帰らなきゃならないのでとにかく歩くしかない。
永久に続くとも思われたその道も風穴と言われる場所を通過したら周りの樹の様子が変わって標高が落ちてきたのがわかった。
※クロノメーターで確かめてはいたけど

そしてそこからも黙々と歩いてやっとやっと上高地の登山口に到着!
時間は15:55分でした。
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ほっとしたけどこれからバスターミナルまでまだ歩かなければならない。
観光客が歩いているこの木道もなんだか長かったなあ~・・・。
15分ほど歩いて河童橋に到着!
やっと帰ってきたよ~(^-^)/

河童橋から見た穂高連峰を見ると今日歩いてきた道が雲の合間に見える。
あんな所から降りてきたのか~。、
我ながら凄いし、小さい体でにゃっちはもっと頑張ったね。
エライね~(^-^)
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そしてバスに乗り込むと見たような顔が有った。
向こうも気づいたようだ。
なんと、あの落石を起こしてしまった二人組みの男性だ。
こんな所で逢うなんて・・・。

でも不思議とお互いに笑顔になり「お疲れ様でした~」
と言い合う。
なんか難所を越してきた同志みたいな感じなのかな。

バスは出て上高地を後にする。
車が置いてある沢渡中のバス停で降りると例の2人組も降りてきた。
RICKとにゃっちは早く温泉に入りたかったので早々に車に乗り込む。
男性2人は無料の足湯に向かった。
そして車を走らせながら足湯の方に目をやると足湯に浸かっている2人が手を振ってくれた。
こちらも振り返す。
なんか嬉しいねえ~(^-^)

その後、逆巻温泉旅館に立ち寄り入浴させてもらい(営業時間終わってたけど入れてくれた)
高速のSAで仮眠を取ってから午前1:30分に帰宅。
無事に帰って来れました。

ちなみにこの日の歩行時間は約10時間でした。
疲れるわけだな・・・・

※ちなみに帰ってから4日間筋肉痛が取れず、足の親指の爪は紫色になって多分剥がれます。
それというのもこのカメラ装備が悪かったかも・・
3000Mの山で何を待ってるんだか(^ ^;
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by rickphoto | 2006-09-26 14:51 | 穂高連峰縦走 | Comments(13)
Commented by にゃっち at 2006-09-26 17:16 x
こんなに細かく書いているレポ読むと、記憶がふつふつと
戻ってきます。滝谷や重太郎新道が夢に出そう…(-_-;;
でも、やっぱ挑戦してみてよかった♪
穂高連峰縦走&旅行記お疲れ様でした>RICK
Commented by オジロー at 2006-09-26 21:46 x
いやはや読んだだけで行った気になるくらい
リアリティーありますね~。
しかし、毎度の事ながらよくにゃっちサン登れますね~(大汗)
とてもそんな風に見えないから別人かと思っちゃいますよ~(笑)
RICKさんも駆け上って行くなんてサイヤ人ですか?(爆)
自分だったら初日の登り始め10分で
口から魂出てますね~きっと・・・( ̄。 ̄;)
Commented by tomo at 2006-09-27 05:43 x
RICKさん、穂高ではお世話になりました。

充実したレポで、読み応え抜群!
とても面白かったです(^^)

カメラには詳しくないんで、
8キロの装備ってどんなのかな?って興味ありました。
まさしくバズーカ砲のようなレンズですね(笑)

写真は「さすが!」です。景色は美しく撮れてるし。
構図とか勉強になります。臨場感が違います。

にゃっちサンのスーパーガケノボラー(この呼び方好き♪)の写真は、
高度感バッチリで、緊迫した状況が伝わってきました。

いつかジャンダルムにも挑戦するそうで、
その時にはゼヒゼヒ一声かけてくださいね。
もう嵐は呼びませんので…(^^;
Commented by RICK at 2006-09-27 10:04 x
ほんとにゃっちは僕はヒョイ!っと一跨ぎの段差も全身使ってよじ登ってますからね~。
あれじゃ筋肉痛になるでしょうねえ~(^ ^;
僕は短髪なんでサイヤ人にはなれませんね。
良い所で亀仙人?(笑)

僕はオジローさんの口から魂出る所激写したい!(爆)
Commented by RICK at 2006-09-27 10:11 x
tomoさんこんにちは。
下手な文章(長いだけの)読んでいただいて有難うございます。

カメラはやっぱり1眼レフは綺麗に撮れちゃうんですよ。
コンパクトだとどうしても上手く撮れなくて・・・。
だからえびさんとか尊敬しちゃいますよ。

8kgの装備は無謀でしたね。
本当にバズーカ砲は無駄な装備でした。
鳥用はさらにデカイですが・・・(^ ^;
tomoさんやジャンさんはザックの重量は何kgぐらいなんでしょう?

スーパーガケノボラーとかいう呼び方はネット友達の誰かが言い出したんですよね。最初は普通のヤマノボラーだったんですが(笑)

ジャンダルムはジャンさんにご指導頂かないと無理なんでもちろんtomoさんも一緒ですよ(^-^)


Commented by げんたろう at 2006-09-27 10:29 x
。。。。う~~~ん、読んでる僕も達成感あるなぁ(爆)
苦しい登山(崖のぼり)のあとに見る絶景。。。気持ち良いだろうな。
ペプシで乾杯したくなってきた♪。

後半は穏やかに見えるけど疲れもでて帰りはつらい?
まだまだスンゴイとこ行っちゃうんですか?
鳥撮りよりきっと達成感や心地よい疲れはあるんだろうな~。
危険なトコなのに貴重な写真見せてくれてありがとう~。お二人~。
Commented by RICK at 2006-09-27 11:08 x
達成感・・・・やっぱ長くて読み辛い文章を読み終えたからかな(笑)

山登りで苦しい時にミスチルの歌の歌詞にある『高ければ高い壁の方が~登った時気持ち良いもんな~♪』っていうのを苦しい時心の中で唱えてました。だから達成感が有るんだって、自分を励ましてたんですよ。
下りの時は・・・何が良いんだろう?(笑)
忘年会では一年の疲れを労ってぺプシでキャンパ~イしましょうね~

また、来年から犬買うかも知れないんでそうしたらにゃっちとの遠出はしばらく無理かも知れませんね。
だから今回はにゃっちが『暫くお休みになるかも知れないので挑戦登山』
なのです。
日帰りではチョコチョコ行くと思いますけどね。

ちなみに鳥撮りで味わえる
『これは(自己満足できる程度)バッチリ撮れたんじゃ無いの~!?どうよ~!?』
と画像チェックする時のドキドキ感は登山にはないですよ~(笑)
山は逃げませんからね。
やりとげた達成感は登山も鳥撮りもバイクのレースも喜びは一緒ですね。みんな凄く楽しいです(^-^)
Commented by ジャン at 2006-09-27 14:08 x
こんにちは。
すばらしいレポです。
詳細がよく解って後日読み返しても、その時の様子が
手に取るように解るでしょうね。
僕の手抜きレポとは大違いです(笑)
ジャンダルムへは確かに気の抜けないところが続きますが
岩がしっかりしていて行ってみると案外こんなもんかと
思うかもしれません。
お天気に左右されるコースなので、今回のような天気の時に
登りたいですね。ぜひ、ご一緒しましょう。
Commented by RICK at 2006-09-27 16:38 x
ジャンさん>わざわざ下手な読んでいただいて有難うございます。
僕のは要点を踏まえないでダラダラと長くなってしまうのでいつも反省しています(^ ^;

ジャンさんだからそう思うかも知れませんが、やっぱりジャンダルムは憧れです。
経験者が一緒だと心強いですね。
本当に天気が良いときに是非ご指導下さい。
もちろんtomoさんも一緒に!(笑)
Commented by chelmo at 2006-09-28 00:25 x
3部に渡る感動ありがと〜。
垂直のような岩場で「ラ~ク」なんて聞いたらビビッちゃいますね。
読んでいるだけで筋肉痛になりそう(笑)。私しゃ高尾山でも無理ですわ。
Commented by RICK at 2006-09-28 14:13 x
もう疲れました(^ ^;
なんせ最後の一日も長かったんですが最後のアップで失敗した時にはもう泣きたくなりましたよ・・・。

ほんとに「ラ~ク」は怖いですよ。
混んでる時には危ない所行きたくないですね。
平日休みで良かった・・・(笑)
ちなみに高尾山はケーブルカーで行っちゃえばOK!楽しましょ(笑)
屋上にはビアガーデンも有るらしいですし(^ ^;
高尾山まともに下から登ると馬鹿に出来ないみたいですよ~。
Commented by にゃっち at 2006-09-29 21:46 x
みなさま、長い長いレポを読んでいただきありがとうございました(^-^)
これからも私たち流の登山に邁進したいと思っています。
RICKレポがんばってね~(怠惰な私です(^^;)
あと、ジャンさんtomoさん、マジでジャンダルムと大キレットにRICKを連れて行ってくださいね!
私は家で留守番してます。
Commented by Jordan at 2007-04-05 01:36 x
nice site. for more information you can check this one http://www.vsbot.com
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